船釣りをはじめてみたい方にとって、船釣りデビューは緊張や不安が伴うかもしれません。
そこで、今回は初心者でも楽しめる船釣りについて詳しく解説します。
船釣り初体験の方でもわかりやすいよう、おすすめのターゲットや狙い方、必要な道具や乗船にかかる費用など、細かく解説しています。
さらに、船釣りを楽しむ上で大切なポイントも説明しているため、初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめのターゲット
初心者におすすめできる釣りは、シンプルな仕掛けで狙えるターゲットで複雑なテクニックがなくても楽しめる釣り。
そんな釣りにピッタリなターゲットは、キス、カワハギです。
仕掛けはシンプルで扱いやすいため、初心者でも少し慣れれば問題なく扱えます。
数を釣ろうと思えば高度なテクニックが必要な釣りではありますが、魚の反応や最低限の釣果を味わうのであれば十分楽しめる釣りです。
少し仕掛けは複雑ですが、アジもおすすめのターゲット。
ビシを使って行うビシアジ釣りは撒きエサを使う釣りの基本が詰まっているため、マスターすれば他のターゲットにも応用できます。
また、ご紹介したターゲットはとても美味しい魚で、釣りが終わった後も楽しめるのでおすすめです。
必要な道具や仕掛け
船釣りに必要な道具は、竿、リール、糸、仕掛け、エサ、オモリ(カゴ)など。
釣りによっても変わるのでおすすめのターゲットを狙うのに必要な道具をそれぞれご紹介します。
キス
キスの船釣りでは、スピニングリールとキス竿を使用します。
スピニングリールは2500番程度、糸はPEライン0.8~1号程度がおすすめです。
竿は船キス専用竿を使用しましょう。
一つテンヤロッドやティップランロッドでも代用可能です。
オモリは15号前後。
天秤に仕掛けを付けて狙います。
船の下で釣果が出る場合は胴付き仕掛けもおすすめ。
胴付き仕掛けはシンプルな仕掛けなので、仕掛けの扱いに慣れない初心者の方にもおすすめです。
カワハギ
カワハギ釣りでは、ベイトリールとカワハギロッドを使用します。
ベイトリールは100~200番程度のコンパクトで軽量なリールを選びましょう。
PEラインは0.8号程度を使用します。
オモリは25号~30号前後の胴付き仕掛けを使用します。
基本は3本針ですが、慣れないうちは2本針でも問題ありません。
アジ
アジの船釣りは、各地でさまざまな釣り方があります。
ここでは、初心者の釣りとしても人気なビシアジについてご紹介します。
ビシアジは、ノーマルタックルと軽いオモリを使用するライトタックルの2種類の楽しみ方があります。
初心者におすすめなのは、ライトタックルでのビシアジ。
軽いオモリで快適に楽しむことが可能です。
ライトタックルのビシアジのリールは、小型電動リールか、小型のベイトリールを使用します。
PEラインは、2号程度がおすすめです。
竿はライトアジ専用ロッドか、7:3調子程度のライトタックルロッドがおすすめ。
ビシは40号、仕掛けは2本針で針はムツ針の9〜10号を選びましょう。
竿を固定できるロッドキーパーも、レンタルがあればお願いしましょう。
ここでご紹介したタックルや仕掛けは代表的なものなので、詳しくは乗船予定の船宿情報を確認して選んでください。
船釣りにかかる費用
船釣りにかかる費用は、乗船料、エサ代(乗船料に含まれている場合もあり)、氷代(乗船料に含まれている場合もあり)、仕掛け代です。
さらに、道具がない方は貸し道具代がさらにかかります。
加えて、港までの交通費や昼食代、飲み物代も必要。
船に乗ってしまえば、食料や飲み物の買い足しはできないため、余裕をもって用意しておかなければなりません。
乗船料の目安
船釣りではさまざまな乗船のシステムがあります。
船釣りの文化が根付いている関東では、完全に貸切った状態で釣りを楽しむ「仕立て船」と一般の釣り客を集って出船する「乗合船」の2つがメインです。
仕立て船は、自由が効きますがある程度人数が集まらないと割高。
少人数で釣り船を利用する場合は、乗合船がメインでしょう。
乗合船にも1日釣りを楽しめる1日船と、午前、午後に分かれて短い時間で楽しむ半日船があります。
ターゲットによって金額が変わりますが、1日船は8,000円~12,000円前後。
半日船は6,000円前後が相場です。
船釣りにかかる費用の目安
ここで船釣りにかかる費用の目安をまとめてみます。
初心者におすすめの釣りである半日の乗合船の目安を見てみましょう。
乗船代・・・・6,000円(エサ・氷付き)
貸し道具・・・1,000円
仕掛け代・・・2,000~3,000円
狙うターゲットによっても変わりますが、10,000円前後が船釣りにかかる費用の目安です。
貸し道具の紛失や破損の際には、別途費用がかかることがあるため取り扱いには注意しましょう。
さらに飲食料代、交通費などを考慮した金額で半日船を楽しめます。
意外と高く感じる方もいるかもしれませんが、岸からの釣りよりも高い確率で釣れる船釣りはとても魅力的な釣りです。
船上という非日常の空間で釣りを思いっきり楽しんで、釣れれば新鮮な魚のお土産付き。
ぜひ楽しい船釣りを体験してみてください。
船釣りを楽しむうえでのポイント
陸上とは勝手が違う船上では気を付けなければならないポイントがあります。
注意すべきことを把握して、船釣りを楽しみましょう。
時間にゆとりをもって行動する
乗船前は非常に慌ただしいです。
名簿を書いたり、料金を支払ったり、着替えたりとさまざま準備が必要。
出船時間から30分~1時間程度ゆとりをもって到着するようにしましょう。
船長の指示に従う
船長は安全に注意しながら操船しています。
仕掛けを落とすタイミングや船を移動させるときなどはアナウンスがあるため、船長の指示に従って釣りを楽しむようにしましょう。
船長には事前に、初心者であると伝えておくと配慮してくれることもあります。
安全に楽しむ
楽しい釣りは安全に楽しまなければなりません。
船が動いているときは転倒や落水の危険があるため、立ち上がらずに座っておきます。
ライフジャケットは正しく装着し、万が一の落水に備えましょう。
膨張式のライフジャケットは、操作方法や空気の追加方法などを予め確認しておきます。
同船者に配慮する
乗合船では、見ず知らずの方と一緒に釣りをします。
近くの方には挨拶をしておくといいでしょう。
糸を流しすぎてオマツリにならないよう、オモリが底に着くタイミングはよく確認してください。
また、置き竿にしたまま席を離れないようにしましょう。
オマツリはお互い様なので、声をかけて速やかに対応します。
外し方がわからない場合は、ベテランの人に任せたり、船長や仲乗り(サポートしてくれる方)に声をかけたりして対応してもらいましょう。
悪天候や暑さ・寒さへの対策をする
船上は急な天候の変化がつきものです。
雨具の意準備などは忘れないようにしましょう。
また、風や日光などから逃げ場がない場合もあり、服装や装備で対応しなければ快適な釣りはできません。
体温調整できる服装で臨むようにしましょう。
夏場は日焼け対策や熱中症対策も忘れずに、快適に過ごせるようにしておくことが大切です。
体調管理を万全にしておく
船上は、揺れや潮風で思った以上に疲れます。
十分な睡眠をとって、体調を整えておきましょう。
船酔いしやすい方は、特に事前の体調管理を万全にしておくことが大切です。
船酔い対策
前日は、油ものやアルコールの摂取は控えましょう。
胴の間といわれる船の中心付近は揺れにくいため、酔いやすい方の座席にはおすすめです。
乗船前に酔い止めの服用もしておきましょう。
酔い止めには船釣りの定番、アネロン「ニスキャップ」がおすすめです。
準備万端で船釣りを楽しもう
今回は船釣り初心者の方向けに、船の料金や道具などについてご紹介しました。
各種注意すべきポイントもご紹介しましたので、ぜひ参考にして万全の体制で船釣りを楽しみましょう。
最初は慣れた方と一緒に行くのがおすすめ。
船釣りをする知り合いがいない場合は、釣りのツアーや釣具店、釣り団体が主催する船釣り教室などに参加してみてもいいでしょう。
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